イタリア人の働き方

「イタリア人に働き方 国民全員が社長の国 」

  


 上記のような光文社新書の本があります。私が特に行きたい国のひとつのためについ目が留まり、一読しました。

 現在、イタリアには、2000万余りの零細・中小企業体が存在しているようです。イタリアの総人口が5700万人なので、単純に頭割りすると2.8人にひとつの事業体が存在することになります。ビックリですね。

 イタリアの零細企業は小さな組織であるにも関わらず、世界トップの品質を誇る商品を製造しているケースが多いです。例として、ファッションのベネトン、革製品のフェルガモ等。

 日本と国の生い立ちが違うので、一概にイタリアがいいとは言えませんが、参考になるところはあると思います。この本がそれを示してくれました。

 この本で優れた零細企業が掲載されていますが、その中で、面白い会社がありました。それはブルネッロ・クチネッリ株式会社。(世界一美しいカシミア製品メーカー)

 この会社では、「新しい社員を採用するとき、私はその人の履歴書などは見ません。ごく簡単な質問をするだけ。」だそうです。その質問とは、「あなたの夢は、何ですか?」と。

 夢を持たない人、あるいは自由な発想で夢の世界を飛び回れない人は、わが社には必要ありません。いっしょに夢を分かち合えないからです。私の指令に従うだけの、<下僕>のような社員はいりません。夢を実現するために、いっしょに戦ってくれるような<仲間>が必要なのです。

 ブルネッロ・クチネッリ株式会社
http://www.umbriatravel.com/Perugia/perugia_The_Humanistic_enterprise_of_Cucinelli_jp.htm


 ※春は引っ越しシーズンでもありますね。今日は、私も今後を考え、不動産屋さんに行き、物件探ししていました。利便性を選ぶか、環境を選ぶか、を検討中です。

 花シリーズ(福岡)