心が迷ったとき読む本

 田中真澄氏(社会教育家)をご存じだろうか?もし知らないければ、残念だが今の人生で損をする可能性があると独断と偏見でそう思う。彼の本や講演CDを見・聴く機会あれば、幸いである。私は幸いにも22年前に出会い、先生の教えを受けてきた。先生の話は当たり前の内容であり、日本人として当然、知っていることである。御蔭様で私は、22年前に、SMIの代理店の人から、サラリーマン9年目の時に、「日本一の講演家ですよ」と言われ、講演テープを頂いた。聴いてビックリ。本当によく世の中のわかっていなかったこと、今後、日本人のあり方・生き方がどのように変わって行くかを気づかせて頂いた。そのテープの中で、SMIだけでなく、ナポレオン・ヒルの「成功哲学」の本の存在も知る。サラリーマン生活にピリオドを打つ決意を固めたのは、先生の御蔭です。

 SMIを通して、また私も10数回、主催して先生をお呼びして講演会を開催しました。その縁で、先生の知遇を得ることができた。最近、先生から、「心が迷ったとき読む本」(PHP研究所)と「あいさつ教育」(ぱるす出版)が贈呈本として頂いた。前作は、20年前に書かれた本の改訂新版。これがなかなかいい本である。

 

 この本のはじめの文に、「心に迷いを生じない人はいない。どんな人も、異質な出来事に出会うたびに、なんらかの心の迷いを抱くもの。その時に、その悩みを楽観的に受けとめるか、悲観的に受けとめるか、その違いによって、その人のに人生の先行きは決まっていく。」と書いてあります。

 久しぶりにこの本を読んだら、たくさんの気づきをまた頂きました。その中から、三つほど紹介させて頂きます。

 ①本気 

  本気ですれば たいていな事はできる  

  本気ですれば 何でも面白い 

  本気でしていると 誰かが助けてくれる  

  人間を幸福にするために 

  本気ではたらいているものは みんな幸福で みんなえらい

 ②「儲け」という英語の言葉は二つある。profitとgain.前者は、コツコツと努力しながら稼いだもの。後者は、投機や利権の活用で一攫千金方式で手に入れたもの。 格好よく、簡単に儲けた金は、悪銭身に付かずで、その儲けが身を滅ぼす。そこで、儲けるならコツコツと稼ぐprofitで着実に財を築きたい。そのためには、周囲の目を気にせず、人があまり希望しない仕事で正々堂々と真剣に取り組むことだ。

 ③有益な仕事は、給料をもらうもらわないにもかかわらず、身辺のどこか、または自己の中にあるものである。人は就職の条件として必ずしも有益な仕事をねらうことはできないが、退役後は、仕事を、すなわち働きが選択できる。長い間抑えられてきた自由を発揮しての選択が許される。体が悪ければ頭や心を動かすことができ、また、歩けなくても手足を使えば出来る仕事がある。ボランティアとして自分に適した、また他人に奉仕できる良い業を周辺に探せば、必ず発見できる。仕事は遠くでなく、眼下のささやかなことの中に発見されるかもしれない。老いても価値がある仕事を見出せる老人こそ、幸福な人だといえよう。

 9月17日(水)に田中真澄先生が福岡で講演される。待ち遠しい限りだ。

 KBCシネマにて、「マザー・テレサ メモリアル」の映画2本を観る。感動し、心が洗われる。偉大なことを成す人は信念が強い。    8月2日〜8月8日

 

 人々は、忙しすぎます。何かに夢中で時間がなくて 微笑みを交わす暇さえありません。食べ物で飢えた人ならば 食べ物を与えればその飢えは満たせます けれど孤独な人の心の飢えは、もっと深刻です 愛への激しい飢え 誰もがその苦痛や孤独を経験します 家族の中にもいるかもしれない”飢えた”人々を見出し、愛し、愛をおこないに移すのです おこなってこそ(愛)なのです 
                     −マザー・テレサの言葉より-