オグ・マンディーノの教え 第二巻 愛①

 オグ・マンディーノの教えの第二巻は、愛である。なぜ、第二巻に愛があるかというと、残りの7つの原理のすべてが愛が根底になければ有効に働かないからである。
 敵もほめれば友となる① 敵も友達になればやっつけたも同然
 愛こそは、敵を征服する最大の武器である。対立が生じたなら、それを解消しなければならない。営業における人との出会いは、ビジネスチャンスを潰すことではなく、客の協力を得ることを目指すものでなければならない。エイブラハム・リンカーンには、彼の名誉を傷つけ、イメージを失墜させようとする政敵がいた。彼は、その政敵に対して、礼儀正しく、親切に振る舞うことこそ、それに対抗する手段だと心得ていた。だから、側近が報復を勧めても、こんな含蓄のある言葉でそれに答えた。「敵と友達になれれば、敵をやっつけたも同然でないか」と。


 敵もほめれば友となる② 客は言い訳するものだ。
 消費者は毎日のように宣伝攻勢にさらされている。相手が営業マンだと気づいたとたん、防衛本能が働き、財布に手を入れさせまいと必死でなるのは無理のないことだ。客が言い訳を探したり、買うそぶりをみせなくとも、単なる本能に過ぎないと思うことだ。悪意にとってはいけない。あなたが心から相手を思っていることを知れば、砦は一挙に崩れるだろう。抵抗を打ち破るのに世界で一番効果的なツールは、おそらく「愛」なのだ。

 人間の行為で無償の愛ほど感動するものはないと思う。

 
 りんどう(鹿児島・湧水町にて)