最高の復習

 ある、講演での話です。
 ある小学校で、飛びぬけて勉強のできる女の子がいました。PTA会合で、「○○ちゃんは、なんでそんなに勉強できるの?どこかの塾に行かせているの?どんな家庭教師をつけているの?」と、その女の子のお母さんに尋ねましたが、「私のところは、そんなこと一切やっていません」という答えでした。
 「両親とも一流の大学で出ておられるのですか?何か秘密があるんでしょう、是非教えてほしい」と迫られ、「私達は、その逆で、夫婦とも学歴なんて何もありません。だから娘が2年の頃、こんな事を話したことがあります。」
 「○○ちゃん、お母さんはね、子供の頃、家が貧しくて、学校に行きたくても、余り行けなかったんよ、だから今でも、近所の人達とお話しするとき、知らんことがいっぱいあって、恥ずかしい思いをするばっかりなんよ。だから、○○ちゃん、学校で勉強してきた事、お母さんにも教えてね、と云ったことがあるんです。」 
 そうしたら娘が、私に恥をかかせたらいかんと、心に火がつき、毎日学校で先生に云うことを一生懸命聞いて、帰ってきたら、すぐ、「お母さん、今日理科の時間に、こんなこと教えてもらったよ。国語の時間に先生がこんな事云ってたよ。」
 「毎日、学校で学んだことを、家で報告してくれるんです。これが娘にとって最高の復習になっているのではないでしょうか。」

※親を思う、この娘の健気さに感心しました。娘も立派だけど、子供の話を正面から聞く、このお母さんも立派だと思った。
※早朝勉強会を通して、学べば学ぶほど知らないことの多さを感じるし、することの多さも感じます。その中から、自分のミッションを考え、取捨選択をしている最中です。人生の質を上げていく課題を来年も早朝勉強で学んで行こうと考えています。(^−^)