知覧で考える

  思うところがあり、2年ぶりに、「知覧特攻平和会館」に行きました。

 知覧は薩摩半島にあり、太平洋戦争の末期に、17歳から20歳前後が中心に、1036名の人達が日本への本土決戦を阻止するために、米国の空母等にゼロ戦で体当たりするために飛び立った場所。
  多くの訪問者が若い特攻隊員の遺書・絶筆に涙されます。私もまた遺書を見ながら、グッときて涙が止まりませんでした。この場所にいると平和のありがたさを強く感じ、また今後の生き方に対して、さらに真剣になります。

 次の遺書は、幼い子供達にカタカナで書かれたものです。(下記にひらがな・漢字は私が書きなおしました。)

           「カタカナの遺書」
      父ハスガタコソミエザルモイツデモオマエタチヲ見テイル。  
     ヨクオカアサンノイイツケヲマモッテ、オカアサンニシンパイ  
     ヲカケナイヨウニシナサイ。ソシテオオキクナッタレバ、    
     ヂブンノスキナミチニスヽミ、リッパナニッポンジンニナルコト
     デス。ヒトノオトウサンヲウラヤンデハイケマセンヨ。「マサ  
     ノリ」「キヨコ」ノオトウサンハカミサマニナッテ、フタリヲジ  
     ット見テイマス。フタリナカヨクベンキョウヲシテ、オカアサ
     ンノシゴトヲテツダイナサイ。オトウサンハ「マサノリ」「キヨ
     コ」ノオウマサンニハナレマセンケレドモ、フタリナカヨクシ
     ナサイヨ。オトウサンハオオキナジュウバクニノッテ、テキヲゼンブ  
     ヤッツケタゲンキナヒトデス。オトウサンニマケナイヒトニナッテ、
     オトウサンノカタキヲウッテクダサイ。     
     マサノリ キヨコ フタリヘ                           父より。

  (父は姿こそ見えざるもいつもお前達を見ている。よくお母さんの言い付けを守って、お母さんに心配をかけないようにしなさい。そして大きくなったれば、自分の好きな道に進み、立派な日本人になることです。
 人のお父さんをうらやんではいけませんよ。「まさのり」「きよこ」のお父さんは神様になって、二人をじっと見ています。二人仲良く勉強をして、お母さんの仕事を手伝いなさい。お父さんは、「まさのり」「きよこ」のお馬さんにはなれませんけれども、二人仲良くしなさいよ。
 お父さんは大きな爆撃機に乗って、敵を全部やっつけた元気な人です。お父さんに負けない人になって、お父さんの仇を取って下さい。まさのり きよこ ふたりへ    父より)
【久野正信 中佐 第三独立飛行隊 昭和二十年五月二十四日出撃戦死 二十九歳】


  知覧特攻平和会館
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/cgi-bin/hpViewContent.cgi?pID=20070920195935&pLang=ja

 
 ※人生の目的のはっきりしない人、人生に刺激が欲しい人、自己満足している人、忙しく日々を過ごしている人、人生を空しく考えている人等いろんなタイプの人達(ポジェティブな人・ネガティブな人 結局、皆様全員)が行かれるとこの知覧特攻平和会館は、あなたの人生にインパクトを与える思います。